県文シネマ日和Vol.73 「ぼくたちの哲学教室」上映 & 哲学者 永井玲衣さんトークイベント 2025/9/13(土)
人生は正解のない問いの連続 考えて、考えて、歩む
北アイルランド・ベルファストのホーリークロス男子小学校。ここでは「哲学」が主要科目になっている。エルヴィス・プレスリーを愛し、威厳と愛嬌を兼ね備えたケヴィン校長は言う。「どんな意見にも価値がある」と。彼の教えのもと、子どもたちは異なる立場の意見に耳を傾けながら、自らの思考を整理し、言葉にしていく。授業に集中できない子や、喧嘩を繰り返す子には、先生たちが常に共感を示し、さりげなく対話を持ちかける。自らの内にある不安や怒り、衝動に気づき、コントロールすることが、生徒たちの身を守る何よりの武器となるとケヴィン校長は知っている。かつて暴力で問題解決を図ってきた後悔と挫折から、新たな憎しみの連鎖を生み出さないために、彼が導き出した1つの答えが哲学の授業なのだ。
監督:ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ
出演:ケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男子小学校の子どもたち
2021/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス/英語/102分/カラー/16:9/5.1ch/ドキュメンタリー 原題:Young Plato
公式サイト:https://youngplato.jp/
© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d’oeil films, Zadig Productions,MMXXI
★トークイベント★
13:00より哲学者・作家の永井玲衣さんをお迎えしてトークイベントを開催。
「考えるとはどういうことか」「問いを持つとはどういうことか」。日常の哲学的な視点について、永井さんがわかりやすく語ります。
映画に登場する子どもたちのように、私たち一人ひとりが「自分の言葉で考える」ことの意味を一緒にたどりましょう。
【プロフィール】
哲学者・作家:永井玲衣
人びとと考えあい、ききあう場を各地でひらいている。問いを深める哲学対話や、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通して対話する写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)『世界の適切な保存』(講談社)。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
上映情報
■日時:2025年9月13日(土)
①11:00
★13:00永井玲衣さんトークイベント(約40分)
②15:00
※各30分前開場(上映時間102分)
■会場:高知県立県民文化ホール〈グリーンホール〉
■料金: 前売 一般 1,500円/大学・専門学生以下 800円
※当日料金は、各300円増
※全席自由
※2歳以下膝上無料
※チケット1枚につき、お一人様1作品限り有効
★永井玲衣さんのトークイベントは上映会のチケットをお持ちの方のみご参加いただけます。
■チケット販売所:
・ローソンチケット(Lコード:62889)
・高知県立県民文化ホール
・高知県立美術館ミュージアムショップ
・かるぽーとミュージアムショップ
・コープよしだ、コープかもべ
【主催・お問い合わせ】
高知県立県民文化ホール(高知県立県民文化ホール共同企業体)☎088-824-5321(9:00~17:00)
シネマ四国☎088-855-9481(9:30~19:00)