2023.08.27(日) 県文シネマ日和Vol.48 映画「水俣曼荼羅」と原一男監督の舞台挨拶

3部構成、上映時間 372 分
原一男監督の最高傑作にして、ドキュメンタリーの凄みと興奮に満ち満ちた新境地
※全上映終了後、18:30~19:30 原一男監督の舞台挨拶があります


【作品紹介】
第1部 病像論を糾す
川上裁判によって初めて、国が患者認定制度の基準としてきた「末梢神経説」が否定され、「脳の中枢神経説」が新たに採用された。しかし、それを実証した熊大医学部浴野教授は孤立無援の立場に追いやられ、国も県も判決を無視、依然として患者切り捨ての方針は変わらなかった。

第2部 時の堆積
小児性水俣病患者・生駒さん夫婦の差別を乗り越えて歩んできた道程、胎児性水俣病患者さんとその家族の長年にわたる葛藤、 90歳になってもなお権力との新たな裁判闘争に賭ける川上さんの、最後の闘いの顛末。

第3部 悶え神
胎児性水俣病患者・坂本しのぶさんの人恋しさと叶わぬ切なさを伝えるセンチメンタル・ジャーニー。患者運動の最前線に立ちながらも生活者としての保身に揺れる生駒さん、長年の闘いの末に最高裁勝利を勝ち取った溝口さんの信じる庶民の力、そして水俣にとって許すとは?翻る旗に刻まれた怨の行方は? 水俣の魂の再生を希求する石牟礼道子さんの“悶え神”とは?

【解説】
「水俣を忘れてはいけない」―『ゆきゆきて、神軍』の監督・原一男が最新作で挑んだのは“水俣”だった。日本四大公害病の一つとして知られる水俣病。その補償をめぐっていまだ裁判の続く中、ついに国の患者認定の医学的根拠が覆られたものの、根本的解決には程遠い。原はその現実に20年間、まなざしを注いできた。これは、さながら密教の曼荼羅のように、水俣で生きる人々の人生と物語を顕した壮大な叙事詩である。


監督:原一男
2020年/372分/ドキュメンタリー
©疾走プロダクション
【公式HP】 http://docudocu.jp/minamata


■日時
2023年8月27日(日)
11:00~13:00「第1部 病像論を糾す(約120分)」 (45分休憩)
13:45~16:00「第2部 時の堆積(約132分)」 (15分休憩)
16:15~18:15「第3部 悶え神(約120分)」 (15分休憩)
18:30~19:30 原一男監督の舞台挨拶(60分予定)
※10:30開場 ※途中休憩あり

■会場
高知県立県民文化ホール(グリーン)

■鑑賞料
前売(3作品通し券) 3,600円
※当日は3,900円
※単作での販売はありません
※未就学児入場不可

■チケット販売所
高知県立県民文化ホール
美術館ミュージアムショップ
金高堂書店本店
かるぽーとミュージアムショップ
ローソンチケット(Lコード:61346)

■後援

■主催・お問い合わせ
高知県立県民文化ホール
【088-824-5321】※9:00~17:00

シネマ四国
【088-855-9481】
※9:30~19:00